WebマーケティングでSEOに取り組む際の落とし穴
Webで集客したいと思ったら、まず次の関係性を念頭に入れておく必要があります。
Web集客の成果=Webサイトの訪問者数 × 成約率
大切なのは、訪問者数と成約率のどちらか一方だけ良くてもダメということです。
成約率0%のWebサイトに訪問者を100万人集めても反応はゼロです。
Web集客で成果を出すためには、
- Webサイトの訪問者数を増やす
- Webサイトの成約率を高める
の両方に取り組む必要がある。
まずこれをおさえてください。
SEOはあくまでもWebサイトの訪問者数を増やす手段のひとつ
SEOはWebサイトの訪問者数を増やす施策のひとつに過ぎません。
SEOに取り組み、半年かけてようやく上位表示されるようになって訪問者が増えたとしても、Webサイトの成約率が低ければ集客につながりません。
そして、いわゆるSEO業者は検索結果の表示順位を上げることによってWebサイトの訪問者を増やす専門家であり、サイトの成約率を上げる専門家ではありません。
このことを理解しておかなければ、SEO業者に高いお金を払ったにもかかわらず一件も問い合わせが来ないという最悪の事態に陥ってしまいます。
SEO業者のアドバイスを参考にしてWebサイトを構築すると、表示順位は上がったけれど結局問い合わせの取れないサイトが出来上がる可能性があるので注意が必要です。
SEOに強い原稿と成約率の高い原稿は必ずしも同じではない
Webサイトの成約率を最も左右するのは原稿です。
ただ、ここで気をつけないといけないのが
ネットの検索結果で上位表示される原稿 ≠ お問い合わせが取れる原稿
ということです。
Webサイトの原稿を書いてくれるライターをランサーズやクラウドワークスといった外注サイトで探す方が多いのですが、文章を書く仕事であるライターにも色々な種類があることを知っておかないと失敗します。
Webマーケティングの世界では、ブログ記事ライター、SEOライター、コピーライター、セールスライターなどが代表的です。
この中で問い合わせの取れる文章を書けるのはコピーライター、セールスライターと呼ばれる人達です。
しかし、ランサーズやクラウドワークスのようなサービスに登録しているフリーランスのライターのほとんどが、ブログ記事ライターです。
あるテーマについての解説や説明文は書けるかもしれませんが、商品の購入やお問い合わせを取るための文章は期待しないほうが賢明です。
Webサイトでの集客を成功させるには?
Webサイトでお問い合わせを獲得するには、次の流れで取り組む必要があります。
- ターゲットの明確化(どんな人からの問い合わせを獲得するか)
- ターゲットがWebで検索するキーワードの特定
- その検索キーワードから想定される「ターゲットが問い合わせしたくなる企画」を練る
- 企画を形にするために必要なコンテンツ(文章、音声、動画など)を決める
- お問い合わせを取るのに適したWebサイトの構成を決める
(メニュー、コンテンツをどのように配置するか、各ページをどのような導線でつなげるか) - コンテンツ制作(事業や商品の説明ではなく問い合わせを取るためのもの)
- Webサイトの制作(デザイン・コーティング)
- Webサイトに訪問者を集める
- アクセス解析とWebサイトの改善
しかし、一般的なWeb制作会社は⑦Webサイトの制作しかできません。
⑥コンテンツの制作はご依頼者様のほうで対応されることが多いですが、事業内容や商品説明のための文章とお問い合わせを取る文章は全く違うものです。多くの場合、セールスライターによる添削が必要になります。
そして、最大の問題になってくるのが⑧のWebサイトに訪問者をどうやって集めるかです。
ここでSEOが出てくるわけですが、SEOだけで集めようとすると、うまくいったとしても3ヶ月から半年以上かかるのが一般的です。
つまり、サイトを作ってから半年は何も起きないということです。
(=Webサイトに投資したお金を回収するのが遅い)
そのため、SEOの効果が出るまではリスティング広告などのWeb広告を活用し(=広告費を使って)訪問者を集めることをお勧めします。
早い段階で成約率の確認ができますし、SEOの効果が出るまでに成約率を高めておくことができます。
Web集客は発注先を間違えないように
Webサイトからの問い合わせを増やしたい場合、間違ってもデザイン重視のWebデザイナーやWeb制作会社には発注しないようにしてください。
ご依頼者にとってはWebサイトを作ってからがスタート
多くのWeb制作会社にとってはWebサイトを作ったらゴール
です。
サイトの制作実績とサイトを活用した集客実績は異なります。
しかし、多くのWeb制作会社が
「こんなWebサイトを作りました!」
と自慢げにイケてるWebサイトを制作実績として載せています。
が、そのサイトでどれだけの成果が出たのかを数字で公表しているところはほとんどありません。
このような具体的な数字で成果を提示していないところは「作ることが仕事」だと思っている会社です。
集客目的でWebサイトを作ったり、リニューアルしたい場合はこういうWeb制作会社に発注してはいけません。
集客できずにほったらかしにされるWebサイトになることが目に見えています…