集客力アップを困難にしている真犯人
集客力をアップさせる方法をインターネットで調べてみると、大きく2種類の記事が見つかります。
InstagramやFacebook、TwitterなどのSNSを使った集客法や、リスティング広告、ブログ、SEOなど、新たな広告媒体を追加するなどして露出を増やそうとするものです。
あなたもこのページをご覧になっているということは、〇〇集客法、〇〇マーケティングのようなノウハウを宣伝する広告を見たことがあるのではないでしょうか?
しかし、こういった特定の広告媒体に特化したノウハウに取り組む場合、3つの懸念があります。
懸念1:その媒体にあなたの商品を求めている人がいるかどうかわからない
SNSや流行の媒体にはたくさんの人が集まっているので、そこに広告を出せば当然たくさんの人があなたの広告を見ることになります。その結果、集客力がアップする可能性はもちろんあります。しかし、SNSは魔法の集客ツールでもなんでもなく、ただ人がたくさん集まっているというだけです。
最近は色々な条件で広告を出す相手を絞り込めるとは言っても、登録されている情報が本当かどうかわかりませんし、そもそもあなたの商品にお金を払う人かどうかはわかりません。
懸念2:そもそも広告の成約率に問題が無いか
成約数(販売数やお申し込み数など)= アプローチした人数 × 成約率 です。
今の集客の問題は、広告媒体に原因があるのではなく、広告の内容に原因があって成約数が少ないのかもしれません。
成約率の低い広告を、より多くの人に見せたところで成約数が増える可能性は低いので、新しい広告媒体に取り組むことは解決策になりません。
懸念3:競合が多い
広告を出しやすい媒体であればあるほど、当然ライバルもたくさんいます。特に、Google広告やSNS広告は出そうと思ったその日から始められるため、競合だらけです。
すでに競合が参入している媒体に広告を出して反応を取るためには、競合に勝てる広告であることが前提になります。
「売れるキャッチコピー」や「売れるデザイン」といった、広告の内容を改善して集客力アップを図ろうとするものです。この類の本も数えきれないほど出ていますので、多くの人が注目しているわけですが、こういった広告の質を高めるノウハウに取り組む場合、2つの懸念があります。
懸念1:本当に今の広告に問題があるのか?
広告の反応が悪いとすぐに広告を直したくなるのですが、ちょっと待ってください。広告の内容に改善の余地がある可能性は当然ありますが、もう一つの可能性があります。「その広告がターゲットに届いていない」という可能性です。
普通、広告を作るときはターゲットを明確にして、そのターゲットに向けたメッセージを広告として表現します。専門家が作った広告であれば、よほどのことが無い限り、ある程度の反応は取れるものです。
本当にターゲットに広告を見てもらえているかを確認する必要があります。
懸念2:商品がターゲットの求めるものではない
キャッチコピーもデザインも、商品やサービスの魅力を100%伝えるためのものです。言い換えると、もともと100個売れる力を持つ商品を確実に100個売るための技術と言えます。
広告は商品の魅力を超えられません。もし商品の魅力を超える広告があるとしたら、それは嘘をついている時だけです。
”そもそも論”になってしまいますが、広告の内容をどうこうする以前に、ターゲットが「ぜひ売ってください!」と感じる商品なのかを検証する必要があるのかもしれません。
このように、インターネットで調べて出てくる集客力アップを鵜吞みにすると非常に危険なことがお分かりいただけた思います。
インターネットで情報発信している人の大部分が、自分の成功した方法やノウハウを発信しています。必ずしもマーケティングや集客の全体像をおさえた上で情報発信しているとは限りません。
使える時間、持っている知識、性格、環境、タイミング…
世の中の集客ノウハウの裏には、そういった”語られない前提条件”があることがほとんどです。(意図的に隠しているのか、情報発信している本人も気づいていないのかは定かではありませんが…)
その結果、今のあなたの状況に適していない的外れなノウハウに一生懸命取り組んでしまい、大切な時間やお金を無駄にしてしまったら、それこそ倒産、廃業の危機です。
そうならないためには集客力アップにどのように取り組んだらよいのでしょうか…?
集客力をアップさせる最初のステップ
ここまでのお話でお気づきだと思いますが、一言で集客力アップといっても、何が原因で集客力が上がらないのかを見極めてから取り組まないと、まったく効果が出ないということになりかねません。
ということで、集客力をアップさせる最初のステップは
「何が原因で集客力が上がらないのか」
つまり、あなたの集客力アップを妨げているボトルネックを見つけることなのです。
もしあなたが集客でお困りなら、小手先の集客テクニックや流行りのマーケティング手法に飛びつく前に、まずは問題の原因を突き止めるところから取り組みましょう。
「急がば回れ」です。