アンケートにご協力お願いします
と言われて、お店でアンケート用紙を渡されたり、普段利用しているサービスの会社から突然アンケートのメールが来たことがあるのではないでしょうか?
お客さんの生の声は、商品の企画や改善の重要な手掛かりです。
聞いた内容を広告や商品自体に反映させることで、売上アップやリピート率の向上につなげることができます。
逆にリサーチが不十分なまま商品を作ると、全く見向きもされない残念な商品になる可能性が高くなります。
また、お客さんの声を聞かないと何が良くて何が悪いのかわかりません。改善ができないので満足度が上がらず、お客さんを競合に奪われたり、リピートや紹介が起きにくくなってしまいます。
マーケティングやセールスを成功させる上で、「リサーチ」は最も重要です。
手軽に行えるアンケートの落とし穴
リサーチの代表格はインタビューとアンケートです。
特にアンケートは手軽に行えることから、多くの会社で取り入れられています。
しかし…
多くのアンケートはその役割を果たせず、思うように本音がつかめないか、そもそも答えてもらえないというのが実情です。
なぜアンケートは失敗するのか
あなたはアンケートをお願いされた時、
「はい、喜んで!」
とハイテンションで、ニコニコしながら回答したことはありますか…?
…
…
きっとないですよね?
「めんどくさいなぁ」
と思いながらテキトーに答えたり、無視したりするのではないでしょうか?
誰もアンケートなんか答えたくない
答える側になって考えれば当たり前なのですが、アンケートを取る側になった途端、多くの人が答えてもらえることを前提にしてしまいます。
聞きたいことがたくさんあるから、アンケート用紙いっぱいに質問を並べます。
自分が「ご協力お願いします」と言われたら絶対に答えないようなアンケートを
「どんな答えが返ってくるかな…?」
と期待に胸を膨らませて、ワクワクしながら作ってしまうのです。
そう、世の中のほとんどのアンケートは
質問者のエゴの塊
と言っても過言ではありません。
人がアンケートに答える条件
ちゃんと答えてもらえる”意味のあるアンケート”にしようと思ったら
「人がアンケートに答えるのはどんな時か?」
について理解しておく必要があります。
人がアンケートに真面目に答えてくれない一番の理由は何だと思いますか?
先ほどの話で出ましたが、
「面倒くさい」
です。
面倒くさい < 答えるメリット
もちろんこれには多くの会社が気づいていて
「アンケートに答えると〇〇がもらえる!」
のようなことをやっています。
しかし、ここで多くの会社がやってしまう致命的な失敗があります。
それは…
与えるメリットが小さすぎる
多くの会社が面倒くさいに勝てない”ショボい”提案しかしていません。
「今すぐアンケートに答えて100ポイントゲット!」
って、それ嬉しいですか?
3~5分かけてアンケートに答えて、ポイントを受け取る手続きにさらに数分…
子供相手ならまだしも、大人相手に100円は安すぎます。
繰り返しになりますが、お客さんの生の声は、商品を企画、改善するためのインプットになる貴重な情報です。
売り上げを何倍にもする力を秘めています。
その”原石”を手に入れるための投資をケチるのは、経営者として、マーケティングに携わる者として失格です。
面倒くさいを減らし、答えるメリットを増やす
「面倒くさい」と「答えるメリット」の差が大きければ大きいほど、ちゃんと答えてもらえます。
ですので、
相手を感動させるほどのメリットを提示する
という意気込みで臨みましょう。
メリットが与えられないなら多くを望まず、必要最低限の項目1つか2つに絞り込み、簡単に答えられる形式にするように工夫してください。
アンケートがうまく取れない時は
- 答えるのが面倒ではないか?
- 相手が答えるメリットを感じるか?
この2つの視点で見直してみてください。